「(勉強ツール)教育訓練給付制度」

これまで紹介してきた勉強ツールと一線を画す内容になりますが、
知っておいて損はないものです。

ご存知の方も多いと思いますが、
国の制度で、「教育訓練給付制度」というものがあります。
一定の要件を満たせば、資格受講にかかった費用の20%(最高10万円)が補助されるというものです。

私は、中小企業診断士の勉強をする時に、この制度を利用したことがあります。
(対象講座については、厚生労働省HPの検索システムをご参照下さい。)

ちなみに、この制度の利用に関しては、
最終的に資格が取れたかどうかは関係ありません。
(つまり、試験の合否は関係ありません。)

私が利用したことがある、一般教育訓練給付金に限って言えば、
(利用シーンとしては、普通の社会人(サラリーマン、OL)が、自己研鑽目的で給付対象講座の資格を取得するため、とある資格スクールに通い、給付要件を満たすことで、その受講料に応じた給付金をもらうことができると言ったイメージが分かりやすいと思います。)

制度を利用するにあたっては、

(1)初回利用の場合、雇用保険の被保険者期間1年以上
(過去に利用したことがある方は、当時の受講開始日から通算3年以上+給付制限期間もあり。)

(2)資格講座の出席率を満たすこと

(3)修了試験で合格点を取ること

といった、支給要件(1)や修了要件(2)(3)を満たす必要があります
(文末に、補足として一部要件を載せていますが、詳細は厚生労働省のHPやハローワークをご確認下さい)。

(3)の修了試験という響きにみなさんが怯えないように補足しておきますが、修了試験自体は基本的な問題で構成されているので、資格合格を目指して普通に勉強を続けてこられた方であれば、問題なく合格点を取ることが出来ると思います。(確か、点数が足りない場合、再提出も可能だったと思います。)

そもそも、資格スクールを利用する際のデメリットとして、費用がかかるということが挙げられます。(参考:「独学 or 資格スクールの利用」
例えば、大手資格スクールでの受講、かつ、難関国家資格の場合、
20、30万円前後は費用がかかります。

福利厚生の一環で補助してくれる会社もあるかもしれませんが、
自己研鑽(自費)で勉強する方が多いと思いますので、
少しでも費用を抑えたい方はこの制度を利用するのがオススメです。

ただし、教育訓練給付制度を利用するにあたり、2つ注意点があります。

1つ目は、資格に合格したいという強い思いがあり、
かつ、真面目にコツコツ講義を受講できる人が望ましい。


まず、(資格スクールなどへの)出席率は80%以上必要ですから、休みがち、サボりがちな方は注意が必要です。
出席が足りずに給付要件を満たせないということもあり得ます。
(注:基本的に、資格スクールの教室講義や同スクール内でのDVD講義を受講することで、講師やスタッフから出席確認の印鑑をもらう形になります。)

そして、給付の可否に試験の合否は関係ないと言っても、利用するからにはお金(給付金)よりも合格することに重きを置くべきです。
そもそも、「合格してやるぞ!」というモチベーションがないと、出席率もクリアできません

2つ目は、制度を利用するタイミングを考えるべし。

この制度は、受講にかかった費用の20%が補助されます。
つまり、(上限(10万円)はありますが)受講料が高ければ高いほど補助される金額は増えるということです。

私が教育訓練給付制度を初めて知ったのは、簿記2級を資格スクールで受講する時でした。
当初、この制度を利用しようかと考えていたのですが、簿記2級の受講料が7万円程度と比較的低額だったので、利用を見送りました。

そして、結局、次に目指すことにした中小企業診断士の受講の際にこの制度を利用しました。
(その後、行政書士の受講の際にも利用しました。)
その時の受講料が25万円前後だったので、結果として簿記の場合よりも、多く補助金をもらうことになりました。
(単純計算(受講料×0.2)で、簿記2級だと1.4万円前後、診断士だと5万円前後の補助(給付金)になります。)

ただし、受講期間(1発で合格出来た場合)も簿記2級の4〜5ヶ月に対して、中小企業診断士は12〜14ヶ月、また資格自体の難易度も全然違いますので、受講料の多寡(つまり、補助金の多寡)だけで、取ろうとする資格を選ぶのは止めた方が良いでしょう…。
(注意点の1つ目として書いた、合格したいという気持ちの強さも是非考慮に入れて下さい。)

当然ながら、支給要件があるくらいなので教育訓練給付制度は、いつでも利用できるものではありません(雇用保険の被保険者期間や給付制限期間があります)。
将来的に欲しい資格(難関資格)がある人などは、前述の注意点などを踏まえて、利用前に一考することをオススメします

場合によっては、要件を満たせず利用したくても利用できない場合もありますので、厚生労働省のHPやお近くのハローワーク等で、ご自身が利用対象か否かをきちんと確認するようにして下さい
(一応、資格スクールでも制度の概要は教えてもらえますが、雇用保険の被保険者期間などの詳細は、ハローワークで確認して下さいと言われます。参考:資格スクールTACのHP

私が同制度を利用した時の感想としては、
給付金をもらうには出席率を満たさなければならないので、必然的に授業に真面目に通わざるを得ません
週1、2回とは言え、半強制的に勉強する環境に身を置くことになるので、次第に勉強する習慣が身に付きます。また、頑張って勉強を続けていると資格に対する思い入れ(どうせなら合格したい)も強くなります。
その結果、より一層頑張ろうという気持ちになり、好循環が生まれます。
(参考:「独学 or 資格スクールの利用」

資格スクールに通いたいけど、ちょっと受講料が高いなと悩んでいる方
一度独学で勉強してみたけど、なかなか勉強する習慣が身に付かなくて途中で諦めてしまったような方は、機会があれば是非利用を検討してみて下さい!!

【補足:雇用保険の一般被保険者の場合】
(被保険者期間)
・初めて利用する方は、雇用保険の被保険者期間が通算して1年以上
・過去に支給を受けたことがある方は、当時の受講開始日から通算3年以上

(給付制限期間)
・平成26年10月1日以降に給付金を受給している方は、被保険者期間の要件に加えて、受給日(支給決定日)から「受講開始日」前までに3年以上経過していること(給付制限期間)

注:離職者でも一定の要件を満たせば対象になります。その他、専門実践教育訓練給付金などもあります。

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