「(心構え)得意科目が、本試験で必ずしも得意科目にはならない」

さて、資格の勉強をしていると
得意科目(or得意分野、以下得意科目で統一する)というものが出てきます。
同じ資格を受けるの場合でも、人によって得意科目は様々だと思います。

中小企業診断士、社会保険労務士などの資格ともなると、
試験科目が多い上、それぞれの試験範囲も非常に広いのでいかにして不得意科目を克服し、
得意科目で高得点を取って不得意科目の分を補うか、といった作戦も必要になることがあります。
特に中小企業診断士は、財務、法務、IT、生産管理、企業経営理論など分野が多岐に渡るので、
どうしても不得意分野が生じやすいかと思います。

ちなみに、これらの資格試験の合格ラインは以下の通りですが、
一言で言えば、「足切りと戦いつつ、総得点でも基準をクリアしなければならない」ということです。

【合格ライン】
・中小企業診断士試験は、総得点の60%以上であって、かつ1科目でも40点未満がないこと。
・社会保険労務士の試験は、択一式の場合、総得点の70%近く得点する必要があり、各科目4点以上であること。
(注:試験回の難易度によって、多少変動することはあります。)

しかし、この得意科目というのが意外に厄介なのです。

問題の正答率や模試などを通じて、
「自分は、この科目(分野)が得意だな」と認識したり、
「仕事でこの分野を扱っているから、本試験でも得点が取れるはず」、
「この分野に関する資格(例えば、簿記、FP)を持っているから得点は取れるだろう」
なんてことを考える訳ですが、

その得意科目が、そのまま本試験でも得点に現れるかと言えば、そういう訳でもありません。

実際に、得意科目が本試験でもそのまま得意科目(高得点)となれば問題はありませんが、
やはり本試験には、魔物が住んでおり、
時として、得意科目で得点が伸ばせないことも多々あります。

出題の難易度だったり、体調や精神状態が影響するのでしょうが、
なかなかこちらの思った通りにはいかないものです。

私は、仕事で経営法務を扱っていたので、
中小企業診断士試験の「経営法務」の科目にはそれなりに自信を持って臨んだのですが、
実際に高得点が取れたかといえば、そうではありませんでした。
得点は60点を超えていましたが(足切りは40点未満)、個人的に満足いく結果ではありませんでした。
(注:受験年の「経営法務」が難化していたことも多少影響していたと思います。)
また、平成29年度の行政書士試験においても、
一般知識等は模試や答練でも比較的高得点を取っていたので、得意分野と思っていました。
実際には、本試験では足切りは超えましたが、あまり喜べる点数(5割程度)ではありませんでした。
(参考:「平成29年度行政書士試験の感想」

だからこそ、これから、試験を受けられる方は、
こういったことも起こりえるということを十分想定しておいて下さい。

つまり、得意科目の手応えがイマイチで焦ってしまうのではなく、他の科目でカバーするぞ!
という気持ちに切り替えられるように準備しておくことが大切です。

また、私がこれまでの資格試験を受ける際に心がけてきたことは、
得意科目を作る(得意科目で稼ぐ)ということよりも、
どの科目(分野)においても、不得意科目、苦手意識を作らないということです。

昨年受験した行政書士試験でも、
商法は若干不得意科目に該当しましたが、それ以外の教科は普通〜得意な科目という位置付けでした。
(ちなみに、商法は、60問(300点)のうち5問(20点分、総得点の7%弱)しか問われない科目にも関わらず、
他の科目より圧倒的に試験範囲が広い(条文数が多い)ので、優先順位が低い科目と言えます。)
(参考:「行政書士試験に合格しました」

先ほど、本試験には魔物が住んでいると言いましたが、
その魔物のせいで、各科目の目論見得点(本試験でこのぐらい取りたいなという点数)に±αが生じる訳です。
(ここでは「魔物」=「難易度」と言い換えて良いかもしれません。)

不得意科目、苦手意識を作らずに各科目平均的に得点が取れるようにしておけば、
±αが生じても足切りなどの最悪の事態は避けることが出来ます。
一方で、不得意科目があり、かつ−α(マイナスアルファ)にブレた場合には、
足切りといった憂き目に遭う可能性もあります。

得意・不得意のレベルには個人差もあるとは思いますけど、
やはり、どの科目も平均的に安定して得点が取れるように準備しておくことが、
本試験で無用な精神の乱れを防止してくれると思います。

(もちろん、不得意科目の得点配分や残された勉強期間に応じて対応は変わってきます。)

試験の種類や科目の得点配分によっては、得意科目でカバーする作戦も有効だと思いますが、
必ずしも本試験で得意科目が高得点とはならないことを覚えておいて下さい。

もし、予想通りにいかなかった時でも、
合格を掴めるようにしっかりと準備(特に精神面)して試験には臨むようにしましょう。

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